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蕎麦好きの私にこの店を紹介したのは、この店の店主の孫だった。
おじいちゃんの店をそう孫が悪く言うことは無いだろう。 近くに行ったら寄ってみよう。 そんな風に思って何年かかってしまったのだろう。 竜と彼女を乗せて水のきれいな大芦川へ行った帰り道。 思いつきの近場のドライブ。 「←行川庵」の看板を見て思わず左折。 大の蕎麦好きの息子とお腹が好いていない彼女。 どちらの意見も聞かず向かうと、そこには今の私がもっとも憧れている、 日本家屋と庭園があった。 残念な事に彼女のおじいちゃんは一線を退いていたが、 地区の人たちが助け合って続けていた。 お盆休みともあって並んでいる入口の外では、 地区の方がかき氷を作り、鮎を焼き、 待ってる間暇だろうから池にいる金魚に餌をあげろなーと、 餌の入った袋をくれた。 あっという間に時間が過ぎ蕎麦にありつくと、 言うまでもなく美味しく何年もいつかいつかと後回しにしてきた事に後悔。 古い日本家屋や美しい庭や人の暖かさや、 あの子のおじいちゃんから継がれてきた味かぁって思いや、 色々合わさって重なって思い付きの今日のドライブが 思った以上にイイ1日になった。 キラキラした目で「おじいちゃんの作る蕎麦はすごく美味しいんです」 と、私に言ったあの子を思い出した。 元気にやってるかな?
by rimoana
| 2011-08-23 01:57
| おいしい
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